かつて、アトピー性皮膚炎は食物アレルギーによるものではないかと考えられていました。理由としては、アトピー性皮膚炎の子供の多くが食物アレルギーを持っているからです。
尚その考えは現在議論されています。そのため、お医者さんの指導なしで、食物を極端に制限しないよう気を付けてください。特に子供の食べ物を制限すると、栄養バランスを悪くして成長障害を及ぼすリスクが高まります。
食物アレルギーの検査は、かかりつけのお医者さんのもとで行ってください。食物への反応履歴や日常の食事内容の確認、皮膚テスト・IgE抗体の測定により、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性のある食物を特定することが可能です。
食物アレルギーに伴うアトピー性皮膚炎に対する治療法として、知られている民間療法の一つを「アレルゲン除去食」といいます。アレルゲンとなる特定の食品を使わないで作る食事のことを示し、一般的には卵や小麦などを対象として行われています。
アトピー性皮膚炎の食事内容
アトピー性皮膚炎の症状を改善するために、薬物療法と並行して食事内容や生活習慣に気を付けるのは大切なことです。アトピー性皮膚炎と食の関係は複雑で、特別な食事制限はあまり意味がないとされています。
家の中にある刺激-ほこりやダニについて
ほこり、ダニ、ハウスダスト、ペットの毛などのアレルゲンは、アトピー性皮膚炎を悪化させる要因のひとつ。
日焼け止めについて
日焼け止めには、紫外線を熱などのエネルギーに変えることで肌へのダメージを防ぐ「紫外線吸収剤」を含むタイプと、散乱剤と呼ばれる、肌の表面を覆って紫外線を跳ね返す「紫外線反射剤」を含むタイプがあります。一般的に「紫外線吸収剤」の方が、かぶれを起こす可能性が高いと言われています。
アレルギーマーチって何?どうして起こるの?
アレルギーマーチは、アレルギーになりやすい子どもが成長するにつれて、様々なアレルギー疾患に次々とかかっていってしまう現象を表します(“マーチ”とは、行進のことを指します)。