アトピー性皮膚炎の症状を改善するために、薬物療法と並行して食事内容や生活習慣に気を付けるのは大切なことです。アトピー性皮膚炎と食の関係は複雑で、特別な食事制限はあまり意味がないとされています。
生活習慣で心がけたいのは、バランスの取れた食事です。食事を制限するよりも、多様性を重視して果物・野菜などビタミンが豊富な食材を選んでください。自炊を中心に3食しっかり食べることが大切です。
栄養素の中でも、欠かすことのできないビタミン類は以下の通りです。
肌の新陳代謝を促すビタミンE:ナッツ、アマニ油、アーモンドに多く含まれています。
皮膚や粘膜の機能を維持するビタミンA:レバー、人参、ほうれん草に多く含まれています。
肌の乾燥や老化を防ぐビタミンC:キウイ、ブロッコリーに多く含まれています。
家の中にある刺激-ほこりやダニについて
ほこり、ダニ、ハウスダスト、ペットの毛などのアレルゲンは、アトピー性皮膚炎を悪化させる要因のひとつ。
日焼け止めについて
日焼け止めには、紫外線を熱などのエネルギーに変えることで肌へのダメージを防ぐ「紫外線吸収剤」を含むタイプと、散乱剤と呼ばれる、肌の表面を覆って紫外線を跳ね返す「紫外線反射剤」を含むタイプがあります。一般的に「紫外線吸収剤」の方が、かぶれを起こす可能性が高いと言われています。
アレルギーマーチって何?どうして起こるの?
アレルギーマーチは、アレルギーになりやすい子どもが成長するにつれて、様々なアレルギー疾患に次々とかかっていってしまう現象を表します(“マーチ”とは、行進のことを指します)。
アトピーのかゆみと睡眠の関係
アトピーのかゆみは、入眠するときにからだの内部の温度を下げ、逆にからだの外に熱をだそうとする概日リズムによって強まります。