アトピーのかゆみは、入眠するときにからだの内部の温度を下げ、逆にからだの外に熱をだそうとする概日リズムによって強まります。これは皮膚の温度上昇にもつながるので、夜間に皮膚から失われる水分は多くなってしまいます。
かゆみによって睡眠の質が低くなり、就寝後すぐに掻き壊しをしてしまうことも。じつは就寝後3時間は成長ホルモンが多く分泌される時間帯で肌細胞を生き返らせるチャンスでもあります。
ご家庭でこうした悪化を防ぐために、基本的な生活習慣に気を付けながら、かゆみ防止のためにこまめなスキンケアを続けましょう。かゆみを抑えるため、おしぼりや氷袋で冷やすのはよく知られている方法です。また、皮膚バリアがととのっていない赤ちゃん、小さなお子さんには、肌が露出して床などとこすれないように、衣服やガーゼ、包帯で覆ってあげることも予防になります。
自分の肌の状態を理解し、コントロールしていくことの重要性について
自分の肌の状態を理解し、コントロールしていくことの重要性。アトピーの症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
日焼け止めについて
日焼け止めには、紫外線を熱などのエネルギーに変えることで肌へのダメージを防ぐ「紫外線吸収剤」を含むタイプと、散乱剤と呼ばれる、肌の表面を覆って紫外線を跳ね返す「紫外線反射剤」を含むタイプがあります。一般的に「紫外線吸収剤」の方が、かぶれを起こす可能性が高いと言われています。
保湿剤を塗る前にシャワーを浴びるのは必須ですか?
マガリ・ヴォレル・ブッタズ医師からのアトピー性皮膚炎についてのアドバイス
保湿クリームはいつ使用するのでしょうか?
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