アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下した乾燥状態の肌に、アレルゲンやストレスなどの環境因子が影響を及ぼすことで起こる症状だと考えられています。特に子供の肌はもともと薄く、外部刺激に強く反応します。日常生活でも刺激が最低限であるよう心がけましょう。

家の中　

寝具、羽毛枕、羽毛布団、カーテン、カーペット、そしてぬいぐるみなどに住み着くダニやホコリを退治しましょう。ダニは寒さを嫌うため、花粉の時期以外は毎日換気をし、子供部屋を暖めすぎないようにし、ぬいぐるみは定期的に洗いましょう。

衣類

かゆみの原因、症状を悪化させる要因の一つに、衣類の摩擦による刺激があります。摩擦を軽減するには、素材選びが大切です。

• 衣類はコットンや絹100％がおすすめです。皮膚への刺激が強いウールは避けましょう。

• インナーは、締めつけの少ないものを選びましょう。

• かゆみを伴うため、ゴムやレースがついている下着は避けましょう。

• 必要であれば、幼児のボディは縫い目が肌を触れないように裏返して着せるとよいでしょう。

• 新しい服は、使用前に一度水洗いしましょう。

洗濯

洗濯用洗剤を選ぶときのポイントは、「無香料」「低刺激」です。なるべく合成界面活性剤の含有量が少ないものを選んでください。

• 洗剤は洗剤の溶け残りが少ない液体タイプをおすすめします。

• 柔軟剤は衣類が伴う刺激を軽減する効果があるため、かゆみがでなければ使用してもいいでしょう。

• 洗濯層は雑菌やカビが繁殖しやすいため、定期的にお手入れをすることが大切です。