アトピーを起こしやすい体質の赤ちゃん118名を、生後1週目から32週目まで、毎日しっかり保湿剤を使うグループとそうでないグループに分けてアトピーの発症率を観察した研究があります。
32週目で比較したところ、毎日スキンケアをしていたグループは、そうでないグループと比べて、約3割アトピーになる確率が低い結果となりました。ということは、アトピーから始まる悪循環、「アレルギーマーチ」 を防ぐためにも、もともと弱い皮膚バリア機能をサポートすることの大切がわかります。
年齢、性別、季節、肌の状態、好みの使用感などが違えば、より適したスキンケアアイテムも異なるものです。
保湿剤にはさまざまなタイプがあります。
いろいろ試して、お好みの保湿剤を見つけましょう。肌の表面を清潔にしてから、あなたに合った保湿剤で潤いを補うことが、症状をコントロールできるようにするための第一歩です。
監修:島根大学 皮膚科学講座 准教授 千貫 祐子先生
自分の肌の状態を理解し、コントロールしていくことの重要性について
自分の肌の状態を理解し、コントロールしていくことの重要性。アトピーの症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
保湿剤を塗る前にシャワーを浴びるのは必須ですか?
マガリ・ヴォレル・ブッタズ医師からのアトピー性皮膚炎についてのアドバイス
アレルギーマーチって何?どうして起こるの?
アレルギーマーチは、アレルギーになりやすい子どもが成長するにつれて、様々なアレルギー疾患に次々とかかっていってしまう現象を表します(“マーチ”とは、行進のことを指します)。
アトピーのかゆみと睡眠の関係
アトピーのかゆみは、入眠するときにからだの内部の温度を下げ、逆にからだの外に熱をだそうとする概日リズムによって強まります。
保湿剤の使用感について
患者さんに合う保湿剤は一律ではなく、患者さんの年齢や重症度、塗布する部位、好みの質感などによって異なります。
春に気をつけたいことー花粉とアトピーについて
春は意外と乾燥し、一年の中でも花粉が多く飛散する季節です。
保湿剤はどのように塗るのでしょうか?
マガリ・ヴォレル・ブッタズ医師からのアトピー性皮膚炎についてのアドバイス
塗るときの目安にできる、フィンガー・チップ・ユニット(FTU)
フィンガー・チップ・ユニット(FTU)とは、みなさんが外用剤や保湿製品を指で測るときの単位のことです。
保湿クリームはいつ使用するのでしょうか?
マガリ・ヴォレル・ブッタズ医師からのアトピー性皮膚炎についてのアドバイス