COLUMN

アトピーがストレスを生む -その関係と対策-

羽白 誠先生

はしろクリニック院長

皆さんはアトピーでお困りではないですか。

アトピー性皮膚炎で顔が赤くなると気分も憂うつになってきますよね。外に出たくない、このままこもっていたいなどネガティブな考えがでてきます。これはアトピー性皮膚炎があるために、精神的な症状がでてしまう状態です。憂うつな気分の他にいつ治るのか不安になったり、このお薬でいいのだろうかと不信感を抱いたりすることがあります。これらはアトピー性皮膚炎による「適応障害」といいます。

対策としては、まずは皮膚症状をおさえるために清潔を保ち、保湿剤でバリアを補強し、赤みや痒みをおさえるお薬などを使います。それとともに、休養する時間をとったり、体の力を抜いてリラックスをしてみたり、気分転換に何かをしてみたりするのがよいでしょう。また皮膚のお薬や保湿剤などはやめると元に戻ることが多いので、続けることが大切です。お薬に不安があるときは、遠慮せず担当医に相談するなどをしましょう。